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基礎知識
しまう前に決めること(汚れ・湿気・容れ物)
1「洗う」で決まること
しまう前の洗濯は、汚れを落とすためだけではありません。残った皮脂や汗は酸化して黄ばみになり、虫の栄養にもなります。1シーズン着たものは、見た目に汚れていなくても一度洗ってからしまうのが前提です。
家で洗えないものは、洗濯表示を見て判断してください。落とせない汚れや、家庭で扱えない素材は出したほうが確実です。出す場合も、戻ってきたビニール袋は外してからしまいます。袋の中は湿気が抜けません。
アイロンやスチーマーは、しまう前ではなく出すときに使うほうが手間が少なくなります。掲載しているパナソニック NI-FS70A はスチーム穴6穴のコード付きモデルで、ハンガーに掛けたまま当てられます。しまう前に完璧に伸ばしても、圧縮すればしわは戻ります。
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2「乾かす」を省くとカビになる
触って乾いていても、厚手のニットやダウンは中心部に水分が残っていることがあります。その状態でケースに詰めて密閉すると、湿気の逃げ場がなくなります。晴れた日に風を通す、あるいは乾燥機やふとん乾燥機の衣類乾燥モードを使って、芯まで乾かしてからしまってください。
しまう場所の湿気も同じです。押入れやクローゼットの床に近いところは湿気がたまりやすく、壁に密着させると空気が動きません。数cm離す、すのこを敷く、といった置き方のほうが、除湿剤を足すより先に効きます。
除湿剤は、その上で足すものです。掲載している白元アースのドライ&ドライUPは、押入れ・洋服ダンス・クローゼット・下駄箱・流しの下などを想定した使い捨て貯水タイプです。吊り下げシートと貯水タイプは置ける場所が違うので、容れ物に合うほうを選んでください。
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3「しまう」の容れ物を使い分ける
引き出し式の衣装ケースは、出し入れが多いものに向きます。上に積んだケースを動かさずに取り出せるためです。掲載しているアイリスオーヤマのクローゼットチェスト NSCLZ は外寸が幅39×奥行50×高さ59cm、引き出し内寸が幅31.8×奥行45×高さ16.2cmで、キャスターを付けると高さが約63.7cmになります。押入れやクローゼットの内寸を測ってから選んでください。
圧縮袋は、かさばるわりに出番が先のもの(オフシーズンの毛布・厚手のセーター)に向きます。掲載しているバルサンのダニよけ&防虫 衣類用 圧縮袋は幅80×高さ80×マチ32cmで、セーターやトレーナー10〜15枚が収納目安です。ダウンや革は圧縮すると戻らないことがあるため、袋の表示を確認してください。
衣類カバーは吊るすもの向けです。掲載している不織布のワイドタイプは丈が98/120/140cmの3種類で、幅・奥行は52×52cm。コートやスーツの肩幅に合う幅かどうかを先に見てください。透明の袋ではなく不織布を選ぶのは、通気があるためです。
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比較表
比較表
| 工程 | 目的 | 進め方 | 注意 |
|---|---|---|---|
| ① 洗う | 皮脂・汗・食べこぼしを落とす | 洗濯表示どおりに。落ちない汚れは出す | ここを飛ばすと防虫剤を入れても黄ばみは進む |
| ② 乾かす | 繊維の奥まで水分を抜く | 厚手は中心部が残りやすい | 湿ったまま密閉するとカビの条件がそろう |
| ③ しまう | 容れ物と置き場所を決める | 引き出し・圧縮袋・吊るしで分ける | たたむか吊るすかは、しわが戻るかで決める |
| ④ 守る | 防虫剤と除湿剤を足す | 有効期間と置き場所を確認する | 容れ物が決まってから選ぶ。先に買わない |
確認表
衣類の種類から引く
同じ衣替えでも、しまうものによって容れ物と守り方が変わります。行に衣類、列に工程を置いています。
| しまうもの | たたむ/吊るす | 向く容れ物 | 足すもの |
|---|---|---|---|
| スーツ・ジャケット | 吊るす | 衣類カバー(丈98〜120cm) | クローゼット用の防虫剤・除湿剤 |
| コート・ワンピース | 吊るす | 衣類カバー(丈120〜140cm) | クローゼット用の防虫剤・除湿剤 |
| ニット・セーター | たたむ | 引き出し式ケース。量が多ければ圧縮袋 | 引き出し用の防虫剤 |
| Tシャツ・スウェット | たたむ | 引き出し式ケース | 引き出し用の防虫剤 |
| ダウン・革もの | 吊るす | 衣類カバー。圧縮袋は表示を確認 | クローゼット用の防虫剤・除湿剤 |
| 毛布・厚手の寝具 | たたむ | 圧縮袋(マチ付き) | 除湿剤 |
容れ物が決まってから、防虫剤と除湿剤の形を選んでください。引き出し用と吊り下げ用は入れ替えて使えません。
選ぶ順番
衣替えはどの順番でやる?洗う・乾かす・しまうで決める
- 1前の工程を飛ばさない
衣替えでいちばん多い失敗は、洗う・乾かすを省いてしまうことです。
くわしく
皮脂や汗は目に見えなくても残り、時間をかけて黄ばみになります。防虫剤は虫を防ぐもので、汚れによる変色は止められません。まず落とす、が順番の最初にある理由です。
- 2たたむか、吊るすかを先に決める
しわが戻りにくいもの(スーツ・コート・ワンピース)は吊るし、戻るもの(Tシャツ・ニット・スウェット)はたたむ、が基本の分け方です。
くわしく
ニットを吊るすと肩が出ますし、コートをたたむと折り目が残ります。この仕分けが決まると、必要な容れ物も自動的に決まります。
- 3容れ物は最後に買う
先に収納用品を買うと、入れる量と置き場所に合わずに余ります。
くわしく
何をたたみ、何を吊るすかを決めてから、引き出しの内寸と置き場所の高さを測ってください。掲載しているアイリスオーヤマのチェストI Mサイズ(浅型)は外寸が幅37.6×奥行52.8×高さ19.7cm、引き出しの内寸が幅32.5×奥行46.3×高さ15cmです。
- 4防虫剤と除湿剤は、置き場所で選ぶ
防虫剤は引き出し・衣装ケース用と、クローゼットの吊り下げ用で形が違います。
くわしく
除湿剤も同じで、貯水タイプは床置きや棚置き、シートタイプは吊るす場所に向きます。容れ物が決まらないうちに選ぶと、形が合わずに使えません。
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工程ごとに使うものを比べる

パナソニック NI-FS70A
忙しい朝に衣類のシワとニオイを手早くケアしたい人
- 浸透スチーム
- 360°全方向噴射
- アイロン面でプレス可能
- スチーム穴
- 6穴
- 方式
- コード付き
- 本体寸法
- 約幅8×高さ13×長さ16cm

アイリスオーヤマ チェストI Mサイズ 浅型 226105
Tシャツや下着など薄手の衣類を、押入れの手前側にしまいたい人
- 積み重ねは5段まで(販売ページ表記)
- 型
- 浅型
- 外寸
- 幅37.6×奥行52.8×高さ19.7cm
- 引出内寸
- 幅32.5×奥行46.3×高さ15cm
- 材質
- ポリプロピレン

バルサン ダニよけ&防虫 衣類用 圧縮袋 2枚入
しまっている間のダニと虫食いが心配な人
- サイズ
- 幅80×高さ80×マチ32cm
- 入数
- 2枚
- 加工
- ダニよけ・防虫
- 収納目安
- セーター・トレーナー10〜15枚

衣類カバー 不織布 ワイド 竹炭入り はっ水
コートなど丈の長い服を、ほこりと湿気から守りたい人
- ショート98cm/スタンダード120cm/ロング140cm
- 幅52×奥行52cmのワイドタイプ
- 丈
- 98/120/140cm
- 幅・奥行
- 52×52cm
- 加工
- 竹炭入り・はっ水

白元アース ミセスロイド 引き出し用 32個入 無香
無香で、ダニよけの表記があるものを選びたい人
- 用途
- 引き出し・衣装ケース
- 入り数
- 32個
- 1個あたり
- 約21円
- 有効期間
- 1年
- 香り
- 無香
- 生産国
- 日本
向かない人防虫剤です。湿気を取る働きはありません。除湿は上の吊り下げ型と役割が分かれます。

白元アース ドライ&ドライUP クローゼット用 2シート
クローゼットのポールに掛けて、まず1シーズン試したい人
- 形
- 吊り下げシート
- 入り数
- 2シート
- 1シートあたり
- 約200円
- 香り
- 無香
- サイズ
- 16.5×3.7×31cm
向かない人引き出しや衣装ケースの中には掛けられません。そちらは下の防虫剤と同じ「引き出し用」を選んでください。
注意点
衣替えでやりがちな失敗
- クリーニングから戻ったビニール袋は外してからしまってください。袋の中は湿気が抜けません。
- 防虫剤は虫を防ぐもので、皮脂や汗による黄ばみは止められません。洗ってからしまう順番を変えないでください。
- 防虫剤・除湿剤は、必ず各製品の表示にある使用量・使用場所・有効期間に従ってください。複数の製品を同じ場所で使う場合も表示を確認します。
- ダウンや革は圧縮すると形が戻らないことがあります。圧縮袋の表示で対象素材を確認してください。
- 収納用品のサイズは外寸と内寸が違います。入れるものに関わるのは内寸のほうです。
よくある質問
衣替えのよくある質問
衣替えはどの順番でやればよいですか?
洗う→乾かす→しまう、の順です。前の工程を飛ばすと次が効きません。皮脂や汗が残ったままだと防虫剤を入れても黄ばみは進みますし、湿気が残ったまま密閉するとカビの条件がそろいます。収納用品を買うのは最後です。
洗わずにしまうとどうなりますか?
残った皮脂や汗が酸化して黄ばみになり、虫の栄養にもなります。見た目に汚れていなくても、1シーズン着たものは一度洗ってからしまってください。防虫剤は虫を防ぐもので、汚れによる変色は防げません。
たたむのと吊るすのはどう分けますか?
しわが戻りにくいもの(スーツ・コート・ワンピース)は吊るし、戻るもの(Tシャツ・ニット・スウェット)はたたみます。ニットを吊るすと肩が出て、コートをたたむと折り目が残ります。
防虫剤はいつ交換しますか?
製品ごとの有効期間に従ってください。掲載している白元アースのミセスロイド(引き出し用)は無香タイプで1年間有効、防虫・消臭・防カビ・黄ばみ防止の4つの機能があるとメーカーが案内しています。交換月を袋に書いておくと忘れにくくなります。
圧縮袋に入れてはいけないものはありますか?
ダウンや革は圧縮すると形が戻らないことがあります。袋の表示で対象素材を確認してください。かさばるわりに出番が先のもの(オフシーズンの毛布・厚手のセーター)が圧縮袋に向きます。
衣類カバーは透明の袋ではだめですか?
クリーニングのビニール袋のように通気のないものは、中の湿気が抜けません。不織布のカバーを使うか、袋を外して吊るしてください。丈と幅が衣類に合うかも先に見てください。
収納ケースはどう選びますか?
入れるものを決めてから、置き場所と引き出しの内寸で選びます。外寸と内寸は違い、入れるものに関わるのは内寸のほうです。押入れやクローゼットの高さ・奥行きを測ってから買うと、余りません。
出典
この記事の出典
- 掲載している白元アース ミセスロイド(引き出し用)は無香タイプで、1年間有効、防虫・消臭・防カビ・黄ばみ防止の4つの機能があるとメーカーが案内しています。(白元アース:ミセスロイド 商品情報)
- 掲載している白元アース ドライ&ドライUP は、押入れ・洋服ダンス・クローゼット・下駄箱・流しの下などの湿気とりを想定した使い捨て貯水タイプです。吊り下げシートとは置ける場所が違います。(白元アース:ドライ&ドライUP 商品情報)
- 掲載しているパナソニック NI-FS70A は、スチーム穴6穴のコード付き衣類スチーマーです。ハンガーに掛けたまま当てられます。(パナソニック:衣類スチーマー NI-FS70A)
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