基礎知識
体温計を選ぶ前に知っておきたいこと
1方式ごとの仕組みと違い
わき式には、測定中の温度を表示する実測式と、温度変化から平衡温を推定する予測式があります。実測で平衡温を測るには一般にわきで約10分必要です。予測の時間や実測への切替方法は機種ごとに確認してください。
耳式は耳の内部からの赤外線を利用します。対象年齢やプローブの位置は機種によって異なります。乳幼児に使えるかも説明書で確認してください。
非接触式は指定された部位からの赤外線を利用します。使用環境、測定距離、汗への対処は製品の説明書に従います。異なる部位で測った値をそのまま同じ基準で比較しないでください。
2家族の構成で選ぶ
日常の検温用は、同じ部位で無理なく使える機種を選びます。予測終了後に実測へ切り替えられる機種もありますが、切替方法と測定時間は説明書で確認してください。
乳幼児用は対象年齢と介助のしやすさを確認します。方式の違う体温計を複数持つことが必須ではありません。測定や発熱時の対応に迷う場合はかかりつけ医に相談してください。
非接触式を選ぶときは、指定距離を保ち、説明書の使用環境を守れるか確認します。いつもと違う値が出た場合は測定条件を確認し、症状があれば数値だけで判断せず医療機関に相談してください。
3正しく測るための基本
わき式は、わきの中央に体温計の先端を当て、腕でしっかり挟みます。運動や入浴の直後は体温が上がっているため、30分ほど安静にしてから測ります。わきに汗をかいている場合は拭いてから挟みます。
耳式のプローブの当て方は年齢や機種によって異なります。無理に押し込まず、その製品の説明書に従って測定します。
4体温計の管理と電池
清掃方法は体温計の説明書に従います。アルコールや水洗いに対応していない機種もあるため、一律に消毒液を使わないでください。
交換可否と電池の種類を説明書で確認します。ボタン電池は子どもの手が届かない場所に保管し、取り外した電池も放置しないでください。
比較表
比較表
| 方式 | 時間の確認 | 測定の特徴 | 選ぶときの確認点 |
|---|---|---|---|
| わき式(実測) | 平衡温まで一般に約10分 | 測定している温度を表示 | 測定中に正しい位置を保てるか |
| わき式(予測) | 機種ごとに異なる | 温度変化から平衡温を予測 | 予測終了と実測への切替方法 |
| 耳式 | 機種ごとに異なる | 耳の内部からの赤外線を利用 | 対象年齢・プローブの当て方 |
| 非接触式 | 機種ごとに異なる | 指定部位からの赤外線を利用 | 使用環境・測定距離・対象年齢 |
選ぶ順番
体温計を選ぶ順番
- 1測る部位
わき・耳・額など、説明書で指定された部位で使用する
- 2測定時間
実測か予測かを確認し、終了の判断は機種の説明書に従う
- 3子どもに使う場合
対象年齢と、介助しながら正しく測れるかを確認する
- 4測定値の確認
普段の値は同じ部位・時間帯・条件で記録する
注意点
検温時の注意点
- 体温の正常範囲には個人差があります。平熱を知っておくと、発熱の判断がしやすくなります。
- どの方式でも、体温の値だけで受診や出勤の判断をせず、症状や医療機関の案内も確認してください。
- 乳幼児の発熱は、月齢や症状によって受診の目安が異なります。かかりつけ医に事前に確認しておいてください。
よくある質問
体温計についてよくある質問
予測式と実測式はどちらが正確ですか?
実測と予測では測定の仕組みが異なり、方式だけで精度の優劣は決められません。説明書の測定条件を守り、日々の変化は同じ部位・条件で確認します。
赤ちゃんにはどの方式がいいですか?
対象年齢と測定方法が赤ちゃんに適した機種を選びます。具体的な機種や測り方は、説明書やかかりつけ医の案内を確認してください。
朝と夜で体温が違うのは正常ですか?
体温は1日の中で変動し、朝は低く、夕方に高くなる傾向があります。毎日同じ時間に測ると変化を正しく追えます。
出典
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