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判断ガイド ─ 防災

冠水した道は
何cmで止まるか

入らないことがすべてです。水深60cmのアンダーパスでセダンのエンジンが停止し、30cm程度で走行不能になる車種も多いとされています。

くらし選び帖編集部公開 2026年7月23日更新 2026年9月16日掲載 4商品
引き返す(入る前)を表す画像
入る前

引き返す

水深は外から正確に読めません。入るかどうかで迷う時点で、引き返す判断のほうが安全です。アンダーパスは周囲より低いため、とくに深くなります。

走行不能
30cmで多くの車種
窓から出る(入ってしまったら)を表す画像
入ってしまったら

窓から出る

車内と外の水位に差がある間、ドアは水圧で押さえられて開きません。脱出用ハンマーは運転席のそばに置いてください。

エンジン停止
60cm・JAFテスト

HOW DEEP

水深は、外から読めません

JAFの冠水路走行テストでは、水深60cmのアンダーパスでセダンのエンジンが停止しました。30cm程度で走行不能になる車種も多いと説明されています。入るかどうかで迷う時点で、引き返す判断のほうが安全です。

水深と車の状態JAFの冠水路走行テストより

〜10cm 走れることが多いが、深さは外から読めない 30cm 走行不能になる車種が多い 50cm ドアは水圧で開かなくなる 60cm セダンのエンジンが停止(JAFテスト) アンダーパスは周囲より低いため雨水が集まります。手前が乾いていても、いちばん低い部分では深くなっていることがあります。
ドアは車内と外の水位に差がある間、押さえられて開きません。窓から出るのが基本で、脱出用ハンマーは運転席のそばに置きます。トランクに入れていては、必要な場面で取りに行けません。

QUICK COMPARISON

比較表

場面やることやってはいけないこと
冠水した道の手前引き返す。迂回路へ水深を目視で判断して進入する
アンダーパス大雨の日は通らない前提で経路を決めておく手前が乾いているからと進入する
車内に水が入ってきた窓から脱出する。ハンマーは運転席のそばドアを開けようとし続ける
水没したあと販売店やロードサービスへ連絡するエンジンをかける(感電・故障拡大のおそれ)

HOW TO DECIDE

選ぶ順番

  1. 冠水した道には入らない

    水深は外から読めません。JAFのテストでは水深60cmのアンダーパスでセダンが停止しました。30cm程度で走行不能になる車種も多いと説明されています。

  2. アンダーパスは特に避ける

    周囲より低いため雨水が集まります。手前が乾いていても、いちばん低い部分では深くなっていることがあります。

  3. ドアは水圧で開かない

    車内と外の水位に差がある間、ドアは押さえられて開きません。窓から出るのが基本で、脱出用ハンマーは運転席のそばに置きます。

  4. 水没したら動かさない

    エンジンをかけると故障が広がります。電気自動車やハイブリッド車では感電のおそれもあるため、販売店やロードサービスへ連絡してください。

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電池が切れても回せば動く

掲載しているのは車に積んでおく物です。冠水を防ぐ道具ではなく、動けなくなったあとを支えるものになります。価格は確認日時点の税込価格です。

CAUTIONS

使うときの注意点

  • 水没した車のエンジンをかけないでください故障が広がり、電気自動車やハイブリッド車では感電のおそれもあります。
  • ハンマーはトランクに入れない必要な場面で取りに行けません。運転席のそばに置いてください。
  • 車両保険の補償範囲は契約によって違います冠水による損害が対象かどうかは、必ず契約先の保険会社へ確認してください。
  • 前日までに車を高い場所へ自宅周辺が冠水しやすいなら、移動は雨が強くなる前に済ませます。

BASICS

出かける前に、どの情報で引き返すかを決めておく

冠水した道に入ってしまう事故は、走り出す前の判断で大部分が決まります。雨雲を見てから決めるのではなく、「この情報が出たら車を使わない」という線を先に引いておいてください。

気象庁は線状降水帯の直前予測について、発表された際には「今後の大雨によって外出等が困難な状況になるおそれがある」としています。車で出るかどうかの判断に、そのまま使える一文です。直前予測は3時間以内に線状降水帯が発生する危険性が高まったときに出ます。出てから支度を始めるのでは間に合いません。

防災気象情報は令和8年5月29日から新しい体系になり、避難情報の5段階の警戒レベルに対応する形へ整理されました。たとえば従来の大雨警報は「レベル3大雨警報」という名称になり、レベルの数字と一緒に伝えられます。数字が見えるぶん、家族で線を共有しやすくなっています。

線を引くときは、行き先の地形も一緒に決めてください。アンダーパス、川沿いの道、地下駐車場は、同じ雨量でも先に水が来ます。迂回路を1本決めておくと、当日に地図を見る時間を使わずに済みます。

  • レベル3以上が出たら車を使わない、と決めてあるか
  • 直前予測が出たときの行動を家族と共有しているか
  • 通勤経路のアンダーパスと川沿いを把握しているか
  • 迂回路を1本決めてあるか
  • ハザードマップで自宅の駐車場の浸水想定を見たか

LOOK UP

いつ・どこにいるかから引く

同じ雨でも、車がどこにあるかで打つ手が変わります。行に自分の状況、列に段階を置いています。

自分の状況レベル3相当が出たレベル4相当・線状降水帯の発生情報
まだ家にいる(これから出る予定)出発を取りやめるか、明るいうちに前倒しする車を使わない。屋内にとどまる
運転中(自宅まであと少し)アンダーパスと川沿いを避けて最短で戻る無理に戻らない。高い場所の安全な駐車場に置いて徒歩で移動する
運転中(遠方)高い場所へ移動して待機する判断を早めにする車を離れて建物の上階へ。車内にとどまらない
車が浸水想定区域の駐車場にある明るいうちに高い場所へ移す移動をあきらめる。人の安全を優先する
すでに水が流れている道の手前入らない。引き返す入らない。引き返す

水深は見た目では分かりません。流れている水がある時点で、深さに関係なく引き返す判断にしてください。

SOURCES

この記事の根拠と出典

FAQ

よくある質問

ドアが開かないのはなぜですか

車内と外の水位に差がある間、ドアは水圧で押さえられます。窓から出るのが基本です。電動窓は水に浸かると動かなくなることがあるため、動くうちに開けてください。

脱出用ハンマーはどこに置きますか

運転席のそばです。金槌タイプのほかにピックタイプ、ポンチタイプがあります。トランクに入れていては、必要な場面で取りに行けません。

水没した車は保険で直せますか

台風や豪雨による洪水・高潮で損害を受けた場合、車両保険の補償対象になると各社が案内しています。補償範囲は契約によって違うため、契約先へ確認してください。

水が引いたらエンジンをかけてよいですか

かけないでください。故障が広がることがあり、電気自動車やハイブリッド車では感電の危険もあります。販売店やロードサービスに連絡してください。

NEXT

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PRIMARY SOURCES

確認した一次情報

  • JAF:冠水路走行テスト
  • 国土交通省:アンダーパスの冠水注意

水深と車種の関係は試験条件によって変わります。数値は目安として扱い、冠水路には進入しないでください。保険の補償範囲は契約先へご確認ください。当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

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