
容器に熱を奪わせない
スープジャーは腐敗を止める道具ではなく、菌が増えやすい温度帯まで下がる前に食べきるための道具です。予熱は冷えた容器に奪われる熱を減らす作業です。
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使い方ガイド ─ お弁当
スープジャーは腐敗を止める道具ではなく、菌が増えやすい温度帯まで下がる前に食べきるための道具です。予熱は、冷えた容器そのものに奪われる熱を減らして6時間後の温度を高く保つ作業で、掲載品の保温効力(6時間)は55℃以上〜67℃以上、最も高いのは象印SW-LA40の67℃以上です。
スープジャーの予熱が何をしている作業なのかと、各社が同じ条件で公表している「保温効力(6時間)」の読み方を、掲載品の実数で整理します。

スープジャーは腐敗を止める道具ではなく、菌が増えやすい温度帯まで下がる前に食べきるための道具です。予熱は冷えた容器に奪われる熱を減らす作業です。

最も高いのは象印SW-LA40の67℃以上です。
BASICS
スープジャーの仕様表にある「保温効力(6時間)」は、室温20℃前後の環境で製品に熱湯を満たし、栓をして6時間置いたあとの中身の温度です。測り方が決まっているので、メーカーが違っても同じ土俵で比べられます。掲載品では、サーモスJBZ-201とJEF-300が55℃以上、タイガーMCL-B038が59℃以上、サーモスJBR-401が60℃以上、JBR-501が63℃以上、象印SW-LA40が67℃以上です。
この数字は容量が大きいほど有利になりやすく、実際に掲載品でも200mlの55℃以上と400ml前後の60〜67℃以上に差が出ています。ただし400mlのJBR-401(60℃以上)と0.4LのSW-LA40(67℃以上)のように、同じ容量帯でも7℃の開きがあります。容量で決め打ちせず、仕様表の数字そのものを見比べてください。
食中毒の原因になる菌は、常温付近でよく増えます。スープジャーがやっているのは、その温度帯まで下がりきる前に食べてもらうことです。裏を返すと、ぬるい状態で入れる、朝入れて夜に食べる、途中で開けて半分食べて残す、といった使い方は、この前提を外します。保温効力が高い製品は余裕が大きいというだけで、傷まないことを保証する数値ではありません。
入れるものにも制限があります。生ものや乳製品、炭酸飲料、ドライアイスなど、取扱説明書で入れないよう指定されているものがあります。とくに生ものは、温かい状態で数時間置かれることが前提の容器とは相性が悪い組み合わせです。具材は一度火を通してから、熱いうちに入れてください。
QUICK COMPARISON
| 製品 | 保温効力(6時間) | 容量 | 本文での位置づけ |
|---|---|---|---|
| サーモス JBZ-201 | 55℃以上 | 200ml | 掲載品でいちばん低い値です。容量が小さいほど不利になりやすい例になっています。 |
| サーモス JEF-300 | 55℃以上 | 本文に記載なし | JBZ-201と同じ55℃以上です。 |
| タイガー MCL-B038 | 59℃以上 | 本文に記載なし | 55℃以上の2品と60℃以上の間に入ります。 |
| サーモス JBR-401 | 60℃以上 | 400ml | 同じ容量帯のSW-LA40(67℃以上)とは7℃の開きがあります。 |
| サーモス JBR-501 | 63℃以上 | 本文に記載なし | 掲載品では2番目に高い値です。 |
| 象印 SW-LA40 | 67℃以上 | 0.4L | 掲載品でいちばん高い値です。 |
HOW TO DECIDE
冷えたステンレスの容器にそのまま熱いスープを注ぐと、最初の数分でスープの熱が容器へ移り、スタート時点の温度が下がります。熱湯を入れて1〜2分置いてから捨て、そこへ中身を入れると、この目減りが減ります。象印も、容器が冷えたままだと中に入れるスープの温度が急激に下がるとして予熱を案内しています。カタログの保温効力は熱湯を入れた状態で測った数字なので、予熱しない使い方はそもそも条件が違います。
同じ製品でも、中身が少ないほど早く冷えます。空いた空間の空気も一緒に温度が下がるためです。ただし満杯まで入れるのも取扱説明書で止められていて、各社とも「飲食物の位置」として上限が図示されています。上限の線まで入れる、が最も条件がよくなります。
各社が公表しているのは6時間後の温度です。それより長く持ち歩く場合の温度は公表されていません。サーモスは飲食物を入れてから6時間以内に食べるよう案内しており、途中で開けて何回かに分けて食べると温度も落ちます。朝入れて昼に食べるなら5時間前後で、公表値の範囲に収まります。
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汁物だけで昼食にしたい人

6時間後の温度をいちばん重視する人
CAUTIONS
FAQ
熱湯を入れて1〜2分置いてから捨て、すぐに中身を入れます。目的は容器の内側を温めておくことなので、長く置くほど良くなるわけではありません。冷たいものを入れるときは逆に、冷水や氷水で同じことをします。予熱は保温効力の数字を底上げする裏技ではなく、カタログ値が想定している条件に近づける作業だと考えてください。
6時間という時間そのものは延びません。公表されているのは6時間後の温度だけで、それ以降は各社とも数値を出していないためです。掲載品でいちばん高い象印SW-LA40(6時間で67℃以上)も、6時間を超えて持ち歩いてよいという意味ではありません。保温効力の差は、途中で開けた、予熱しなかった、といったマイナス要因が起きたときの余裕の差と考えるのが実際的です。
METHOD
メーカー・販売店が公開する型番、容量、寸法、機能を確認し、購入前の判断順に編集しています。実機を試していない商品を「検証済み」とは表記していません。
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